行政書士事務所の開業準備中の方で、
とりあえず名刺を作っておこう
名刺は表面だけでいいかな?
と思っている方はいませんか?
行政書士にとって名刺の裏面は「あなたのこと」を伝えるための重要なスペースです。
本記事では、現役の行政書士が名刺の裏面の活用方法について詳しく解説します。
名刺を受け取る方に覚えてもらえるような名刺作りを目指していきましょう。
名刺に記載する内容

一般的に名刺には、以下の内容が記載されています。
- 氏名
- 役職/部署名
- 会社名
- 住所
- 電話/FAX番号
- メールアドレス
- ホームページのURL
- 業務内容
- ビジョンや理念 など
行政書士の名刺には取扱い業務を記載
過去に受け取った名刺を見ると、有名な会社になればなるほど名刺の内容がシンプルという印象を受けます。
実際に皆さんも表面は基本情報のみで裏面は白紙だったり、表面は日本語で裏面は英語だったりという名刺を見たことがあるはずです。
しかし、シンプルな名刺でもその方の仕事内容はイメージできると思います。
なぜなら、誰もが聞いたことのある会社なら「社名」でどんな事業をしているかわかりますし、「所属部署」でその方がどんな仕事をしているか、大体の検討がつくからです。
学校の先生など、仕事内容が分かりやすい方々の名刺も同様です。
つまり、会社のブランドや職業によっては表面の基本情報だけで足りるということです。
一方で、「行政書士は?」というと、
- 一般的に仕事内容の知名度が低い
- 扱える業務範囲が広すぎて複雑
ということが現実です。
仮にあなたが「行政書士」と名乗っても、相手には「実際にどのような仕事ができる人なのか」が伝わりにくく、情報として不十分です。
そのため、行政書士の名刺には取扱い業務を記載することが必須だと思います。
表面と裏面をバランス良く
名刺に載せたいことはたくさんあってもスペースは限られますし、情報を詰め込みすぎても伝わりにくいでしょう。
しかし、「あなたの強み」や「行政書士としての専門性」を伝えられるチャンスは逃すべきではありません。
そのため、限りのあるスペースであなたのことを伝えようとするならば、裏面の工夫が重要となってきます。
- 表面:基本情報
- 裏面:取扱い業務の詳細 など
バランス良く裏面も活用することで、「情報が整理された状態」で受け取ってもらえるため、相手に伝わりやすい名刺となります。
名刺の裏面3つのテクニック

- 取扱い業務に関する「悩み」を書く
- 配色にこだわる
- 利便性を良くする
① 取扱い業務に関する「悩み」を書く
前述の通り行政書士は「認知度が低い」「扱える仕事が分かりにくい」という特徴があります。
そのため、「取扱い業務」を記載するだけではなく、顧客が抱える悩みや提供可能なサービスを名刺に記載すると、あなたの仕事内容が伝わりやすくなります。
例1:風俗営業許可を専門とする事務所
こんなお悩みありませんか?
・風俗営業の種類が多くて分からない
・自己申請が難しくて挫折した
・早く許可を取得して営業開始したい
・万が一の営業停止リスクを避けたい
例2:入管業務を専門とする事務所
こんなお悩みありませんか?
・国際結婚の手続きが分からない
・配偶者ビザを取得したい
・永住権の取得要件が難しい
・外国籍でも日本で会社を設立したい
このように、具体的な内容を記載することで、
あれ!私のことかも?
今度何か聞いてみようかな?
あの人に勧められるかも?
と、受け取り手の心理に一歩踏み込んで、あなたのことを印象付けさせることができます。
名刺の特性上、相手にとっては大量に受け取る中の一枚だったり、その場ではなく後でチラッと見返したりするものです。
そのちょっとだけ見返したわずかな時間で、
この人は何ができるんだろう?
〇〇を聞いてもわかるのかな?
と相手が考える時間を使う名刺よりも、
こんな悩みを解決できる、サービスを提供できる人だったな
と考えさせる手間を省いた名刺の方が、信頼感は上がり、ご相談のハードルが低くなります。
② 配色にこだわる
「人間が視覚から得る情報の約8割は色によるもの」と言われています。
つまり、色の選び方次第で相手に与える印象が大きく変わるとも言えます。
各色が与える印象をまとめてみました。
色 | プラスなイメージ | マイナスなイメージ |
---|---|---|
赤 | 情熱、行動力、やる気、エネルギー、興奮、生命力 | 暴力的、怒り |
橙 | 元気、健康的、暖かい、活発、友好的、カジュアル、明るい | |
黄 | 元気、活動的、軽快、希望、素直、友好的、陽気、明るい | 注目、緊張、危険 |
緑 | リラックス、癒し、調和、安定、若々しい、エコロジー | |
青 | 知的、冷静、気品、信頼感、真面目、誠実、爽快感 | 冷たさ、悲しさ、寂しさ |
紫 | 上品、高貴、神秘的、優雅、魅力的、妖しい、神秘 | 近寄りがたい、不気味 |
白 | 純粋、清潔、爽快感、神聖、平和、正義 | 無気力、空虚 |
黒 | 高級、重厚、威厳、優雅、洗練 | 絶望、不安、恐怖 |
行政書士の名刺であれば、取扱い業務に合わせたカラーを意識してみることもオススメです。
例えば、許認可業務なら紺色や濃灰色で誠実さや信頼感という印象を与えられます。
一方で、遺言・相続業務なら緑色や茶色などの優しい色合いを用いることで、家族の温かみや安心感を与えることができます。
他にも、「あなたの性格を表す色」をテーマに、事務所や名刺のイメージカラーを決めても良いでしょう。
色が与える印象をうまく利用すれば、あなたのことをより理解してもらえるような名刺作成ができます。
③ 利便性を良くする
紙の名刺から連絡を取る時、手打ちでメールアドレスやホームページのURLを入力するのは面倒と感じる人がいるかと思います。
スマホで文字認識アプリを使っている方ならその手間はかかりませんが、全員がそのようなアプリを使っているとは限りません。
そのため、少しでも使い勝手を良くするために、QRコードを作成して名刺に記載することをオススメします。
QRのススメというサイトでは、無料でメール作成やURLをQRコード化することができます。
QRコードは、チラシ作成にも、オンライン面談の背景画像にも利用できるため、利用するタイミングは今後もあるかと思います。
最後に こだわりの名刺を作るべし
以上、名刺の裏面の活用方法について、解説いたしました。
個人的には、オリジナルデザインの作成から印刷までワンストップで行うならビズハウズがオススメです。
私もビズハウズでオリジナル名刺や封筒を作成しています。
デザインはWEB上で感覚的に編集可能なので、簡単に作成できます。
名刺のスペックは、以下を参考にしていただければ十分な仕上がりになります。
・マットコート 220kg
・(横向き) 91mm x 55mm
・両面
・オリジナルデザイン(無料テンプレートを編集)
「行政書士」を知っている人がいても、行政書士の仕事内容までは世間に知られていません。
また、行政書士は扱える仕事範囲が広いため、「あなたは何ができる人か」を明確に伝える必要があります。
ぜひ、この記事で紹介した内容を基に工夫を凝らして、覚えてもらえるような名刺作りに挑戦してみてください。
以下の記事で行政書士の開業に必須のアイテムを網羅していますので、要チェックです!