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行政書士とは

司法書士と行政書士の違いは?年収・難易度・業務内容を徹底比較

司法書士と行政書士って、何が違うの?
どっちの資格も取得した方がいいの?

と気になる方もいるはず。

この記事では、現役の行政書士が各資格の「業務内容」「難易度」「年収」の違いから「ダブルライセンスの有利性」までを徹底解説します。

この記事を書いた人
行政書士ヤマハチ 現役行政書士
30歳で行政書士事務所開業
1年目の売上16,500円という絶望から、開業3年目で売上1,800万円達成

行政書士と司法書士の違いを比較

行政書士と司法書士の違いを比較

行政書士と司法書士は、いずれも法律系の国家資格です。

しかし、担当する業務範囲や資格取得の難易度、年収などは大きく異なります。

業務範囲の違いは?

行政書士の独占業務
  • 官公署に提出する書類の作成
  • 権利義務に関する書類の作成
  • 事実証明に関する書類の作成

行政書士は「建設業許可」「在留資格申請」「車庫証明」「法人設立に関わる定款作成」などを対応します。

司法書士の独占業務
  • 登記又は供託手続の代理
  • 法務局に提出する書類の作成
  • 法務局長に対する登記、供託の審査請求手続の代理
  • 裁判所または検察庁に提出する書類の作成
  • 法務局に対する筆界特定手続書類の作成
  • 上記に関する相談

司法書士は「不動産登記」「商業登記」「供託」「裁判関連業務(簡易裁判所の代理)」などを中心に対応します。

特に、”登記”は司法書士の独占業務とされています。

独占業務とは?
特定の資格を持った人のみが行える業務のこと
資格がない者、法律に規定のない者が業務を行った場合、法律違反となる

このように、それぞれ独占業務があり、担当する業務範囲は異なります。

実務で比較すると、行政書士は「行政手続きの専門家」司法書士は「登記の専門家」と言えるでしょう。

資格取得の難易度はどちらが上?

行政書士と司法書士では、試験の難易度に明確な差があります。

項目行政書士司法書士
受験資格特になし特になし
勉強時間600〜1,000時間
(平均1〜2年間)
3,000時間以上
(平均4年間)
合格率10〜12%4~5%
合格者数年間5,000〜6,000人年間600〜700人
合格基準絶対評価相対評価
資格取得に関する比較表

行政書士試験の合格率は「10~12%」で、必要な勉強時間は「600~1,000時間」が目安です。

一方、司法書士試験の合格率は「4~5%」で、必要な勉強時間は「3,000時間以上」が目安と言われており、合格までに4年かかることも珍しくありません。

また、司法書士試験の合格基準点は受験生の成績に応じて変動する相対評価であるため、一定の努力をしただけでは合格できない超難関資格でもあります。

年収や収益性の差は?

年収の平均値では、司法書士の方が高い傾向にあります。

ただし、「独立開業している方」「雇用されている方」「副業として活動されている方」など、働き方は様々ですので、平均年収は参考程度と捉えましょう。

実際に行政書士では、年収200万円未満の方もいれば、年収1,000万円以上の方も存在します

つまり、資格の収益性は「どの業務を中心に据えるか」「営業・集客力があるか」によって変動するため、一概にどちらが稼げるとは言えません。

ダブルライセンスの有利性

ダブルライセンスの有利性

ダブルライセンスとは、2つ(ここでは行政書士と司法書士)の資格を持つことを言います。

ただし、安易にダブルライセンスを目指せばいいというわけではないため、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

メリット:行政書士×司法書士の相乗効果

行政書士と司法書士、両方の資格を持つことでより広い分野をカバーすることができます

例えば、会社設立の案件では、

  • 行政書士が定款を作成
  • 司法書士が登記申請を行う

と扱える業務により役割が分担されています。

この時、両方の資格(ダブルライセンス)を持っていれば、この流れを1人で完結すること(ワンストップ)ができる強みがあります。

ワンストップサービスを提供できることは、お客様にとって別々の士業へ頼む手間が不要なため、高い評価を受けられる大きなメリットです。

また、ダブルライセンスなら報酬もまとめて受け取ることができるため、収益性も向上します。

このように、ダブルライセンスは「競合との差別化」「顧客満足度向上」という大きな武器になります。

デメリット:登録費・維持費・リスクに注意

しかし、ダブルライセンスはメリットばかりではありません。

まず、各資格の業務を行うためには、登録費や会費が二重に発生することに注意が必要です。

開業時の登録費用だけで「司法書士は約10万円」「行政書士は約30万円」がかかり、かつ継続して会費が発生します。

  • 行政書士の会費:18,000円(3か月毎)
  • 司法書士の会費:17,200円/月、又は206,4000円/年
    ※会費は所属の書士会によって異なる

また、全業務を1人で抱え込むと業務過多になり、ミスや納期遅延といったリスクも増加します。

特に、2つの専門領域を常に最新状態に保つには、継続的な勉強と情報収集が欠かせません。

さらに、前述の通り司法書士試験は超難関資格であり、合格までかなりの時間と努力を要します。

そのため、無理に手広く進めるのではなく、司法書士業務は外注や提携を検討することが現実的です。

行政書士・司法書士どちらから取るべき?

結論から言うと、「行政書士資格から取得するルート」が多いです。

その理由は、行政書士試験の方が難易度は低く、試験科目の一部重複もあるためです。

試験範囲が重複する科目
  • 憲法
  • 民法
  • 商法(会社法含む)

ただし、行政書士の開業後に「実務をしながら司法書士試験に挑戦すること」は想像以上に大変です。

私自身、「司法書士資格があれば戦略が増えるな…。」と感じることはあっても、時間も労力もかかるため、実際に「挑戦してみよう。」とはなりません。

初めから司法書士を目指す方が行政書士資格も取得するパターンならアリだと思います。

その場合は、

  • 行政書士試験で法律や受験に慣れる
  • 合格後、知識が抜けないうちに司法書士試験対策へ
  • 司法書士として就職、または開業
  • 必要に応じて行政書士開業

という進め方が効率的でしょう。

よくある質問

よくある質問

Q. 未経験から始めやすいのは?

A. 法律初学者が始めやすいのは行政書士です。

その理由は、行政書士試験は独学でも合格が狙える現実的な難易度だからです。

また、毎年約5万人という受験者数の多さから行政書士試験対策の需要は高いため、教材も豊富という特徴があります。

一方、司法書士試験は超難関資格であるため、かなりの時間と努力が必要です。

Q. 片方の資格だけで十分な収入を得ることはできる?

A. 単独資格でも十分な収入を得ることは可能です。

行政書士も司法書士もそれぞれ専門特化し、個人事務所で年収1,000万円以上を実現している方はいます。

ダブルライセンスはあくまで一つの手段であり、成功には戦略と実行力が必要です。

Q. 資格の有効期限はあるの?

A. 行政書士資格も司法書士資格も、有効期限はありません。

そのため、各試験の合格後からどれだけ時間が空いていても登録することができます。

最後に 仕事にしたい資格を選ぶ

以上、各資格の業務内容・難易度・年収の違い、ダブルライセンスの有利性を解説しました。

行政書士は「行政手続きの専門家」、司法書士は「登記の専門家」と役割は異なりますが、どちらも各分野のプロフェッショナルです。

そのため、どちらが優れているというわけではなく、あなたの目指す働き方や興味のある業務によって選ぶのがベストです。
(でも、司法書士試験に合格できるってすごいなと個人的には思います。)

どちらも独立開業が可能で、やり方次第では高収入も狙えます。

未経験から始めるなら行政書士がオススメですが、

自分は何をしたいのか
どんな人に価値を提供したいのか

を初めに考えることが、最適なキャリア選択に繋がるでしょう。

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