行政書士を目指す多く方が抱える疑問は、
合格までどのくらいの期間が必要なの?
生活できるようになるのはいつ頃なの?
だと思います。
本記事では、現役の行政書士が実体験を交えながら合格までにかかる年数や勉強時間、行政書士で食べていけるようになるまでを解説します。
行政書士を目指す方の参考になれば幸いです。
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行政書士試験に合格するまで約2年かかる

各通信講座の合格者アンケートでは、
合格者の平均受験回数は約2回
と発表しています。
行政書士試験は1年に1回のみですので、合格までに約2年かかるということです。
しかし、このデータには独学で挑み続けている方が集計されていないため、受験者全員を対象とすると平均受験回数はもっと増えるでしょう。
少なくとも、多くの方が合格までに2回以上は受験していると言えます。
余談ですが、受験回数を気にするのは受験生だけで、「何回で合格したか」なんて行政書士になってからは関係ないので、
何回受験しても合格できない自分なんて…
と落ち込みすぎることも恥ずかしがることも一切必要ありません。
一発合格できる人とは?
一発合格を達成できる方々には、次のような傾向が見られます。
- 通信講座の受講生
- 法律学の経験者
- 行政書士事務所勤務の方
通信講座や通学予備校の受講生の場合、自身のレベルに応じたカリキュラムに沿って勉強スケジュールが組まれているため、効率良く勉強を進められます。
講師陣の過去問分析による対策や模試を受けられるため、通信講座の利用は一発合格したい方にオススメです。
また、大学の法学部出身者の場合、法律に関する基礎知識があるため、試験問題を正確に解けるようになるまでが早い印象です。
ちなみに私の知り合いでは、「合格は前提。どこまで点数を取れるか。」というモチベーションで挑んでました。
行政書士事務所で勤務している方は、日頃から法律に触れていたり、行政書士の先輩に不明点を質問できたりするため、試験に対する理解を深められたと言ってました。
このように、一発合格できる方々の共通点としては、試験対策の環境が整えられていることが挙げられます。
複数回受験する人とは?
一方で、複数回受験する方々の中には、次のような傾向が見られます。
- 独学で挑戦した人
- 勉強習慣が身に付かなかった人
独学の場合、テキスト選びや勉強のスケジュール管理を全て自分で行う必要があります。
独学に挑戦した方の中には、
- 自分に合う参考書を見つけるまでに時間がかかってしまった
- どのテキストを重点的に進めるべきか迷ってしまった
- 無謀なスケジュールを組んでモチベーションが下がってしまった
- 苦手な部分を解消できないまま試験に挑んでしまった
という経験をした方もいるかと思います。
忙しい日常の中で勉強時間を確保できない上、非効率な勉強法に気づかないまま本試験を迎えてしまうと悲惨な結果になることは間違いありません。
複数回受験する方々は、試験対策に必要な知識や計画、学習環境を整えられなかったという特徴が挙げられます。
合格に必要な勉強時間は600〜1,000時間

「合格まで約2年かかる」と言われても、正直どれくらいの勉強量が必要なのかわかりづらいと思います。
なので、勉強時間で表すと、行政書士試験の合格には600〜1,000時間の勉強が必要と言われています。
例えば、毎日2時間の勉強を続けた場合、
約10か月で600時間
約16か月で1,000時間
に到達します。
仮に、1日3時間の勉強ができれば、およそ半年で600時間の勉強ができます。
約2年かかるって聞いたけど、あっさりだな?
と思うかもしれませんが、
間違った勉強方法だと、何千時間かけても合格できない
というのが行政書士試験です。
そのため、行政書士試験に必要な勉強時間は(正しい試験対策方法に辿り着いてから)600〜1,000時間と思ってください。
なぜ勉強に時間がかかるのか?などについて、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は覗いてみてください。
実体験:行政書士で食えるまで2年

試験の合格後、行政書士の登録申請を無事に終えると、行政書士として仕事を始めることができます。
しかし、現実は行政書士事務所の売上が安定するまで、業務委託やアルバイトなどの副業を続けることもあります。
私の実体験も交えつつ、行政書士として食べていけるようになるまでを紹介します。
0年目:開業前の準備期間
行政書士試験に合格したからと言って、何も準備をせずに開業できるわけではありません。
独立開業、行政書士登録申請の前にやっておくべきことを一部書き出してみました。
- 事業計画の作成
- 開業資金の確保
- 行政書士事務所の確保
- 行政書士の登録申請
- 業務ツールや備品の準備
- ホームページの作成
- WEBマーケティングの勉強
- 銀行口座の開設
- 開業届・青色申告承認申請
- 税務・労務に関する知識の習得 など
登録申請、つまり開業だけなら1〜2か月で終えられますが、上記のすべてを隙なく進めると、少なくとも半年以上はかかるでしょう。
また、開業後は固定費がどうしても発生してしまうため、できれば開業前に準備を進める方がオススメです。
ちなみに、私の場合は会社員時代に事業計画を練ったり、レンタルオフィスの当てを探したりなど、少しずつ準備を進めていました。
ただ、今思えばもっと詰められるところがあったなと反省点はあります。
この開業準備が疎かになると、独立開業の「スタートダッシュ」は上手くいかない可能性が高いでしょう。
以下の記事で、独立開業前に絶対やっておくべきことを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1年目:試行錯誤の毎日
行政書士事務所の売上は、営業戦略が大きく影響します。
私のような「コネなし経験なし」という方へオススメする戦略は、ホームページと広告運用の組合せを用いたWEBマーケティングです。
独立開業前の準備段階で、ホームページ作成や資金確保、WEBマーケの勉強ができていれば、1年目からご依頼を受けることが十分に期待できます。
ただし、独立開業にはかなりの覚悟が必要です。
- たった一人で全ての業務をやらないといけない
- 覚えるべきことが多すぎる
- 休日は無い
- いつも仕事のことばかり考えてしまう
- 給料の保証はされていない
- 成功の保証は無い
私の場合、1年目は開業初月に知人からいただいた依頼業務1件(16,500円)のみでした。
休み無く働き続ける毎日に耐えても、半年以上は売上0円。
私自身、準備不足を実感したからこそ、これから独立開業を目指す方には、
独立開業前の準備がとても重要!
と強く言いたいです。
2年目:巻いた種が花開き売上は二次曲線を描く
「このままではいけない!」と思った私は、軌道修正を図り、WEBマーケティングを勉強し続けました。
そうして、ホームページ作成に時間をかけた成果が数か月遅れで現れ始めます。
新規のお問合せからご依頼をいただき、売上6,600円をようやく作れたと思ったら、
その翌月には売上33,000円、翌々月には売上588,500円
と一気に伸びました。
間違った努力はもちろんですが、正しい努力でもすぐに成果が出るとは限りません。
次の3つは、独立開業時に私が大切にしていた心得です。
- 初めはとにかく時間をかけること
- 成果は曲線を描いてくれること
- 全てに「なぜ」を問いかけ続けること
正しく試行錯誤し、自分を信じて着実に努力を重ねていくことが重要です。
私の場合は遠回りしてしまいましたが、私の経験を基にした開業ノウハウをお伝えできれば、もっと早く行政書士で食えるようになると思います。
独立開業1年目のリアルについて、以下の記事ではもっと赤裸々に語っていますので、興味がある方は覗いてみてください。
最後に 試験も開業も計画性が重要
以上、行政書士試験に合格するまで何年かかるのか?独立開業してから食えるまで何年かかるのか?について、解説いたしました。
行政書士試験に合格するまで約2年かかると言われていますが、1年で一発合格できる人もいます。
その特徴は、正しい対策を知り、計画的に勉強を進めることができている人です。
試験の対策がわからない
自分自身の管理が難しい
と感じる方なら、通信講座という他者の力を借りて勉強に向き合う環境を整えることも手段の一つです。
独立開業においても同様です。
正しい開業準備を知り、計画的に進めることで、行政書士としての成功を掴むことができるはずです。
この記事を読んでいただいた方が行政書士になる日を楽しみにしています。
以下でおすすめ通信講座を厳選しています!
絶対に合格するぞ!という方は要チェック!
以下の記事で、独立開業前に絶対やっておくべきことを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。